パネル・ボードの作成方法

スチレンボードの印刷・加工方法と活用例についてご紹介いたします。

スチレンボードの特徴

スチレンボードはプラスチックの一種である発泡ポリスチレン製の板材で、プリントメディアとして使われるものは、発泡スチレンボードの両面に紙を貼り合わせています。スチレンボードが一般名称ですが、スチレンパネルと呼ばれることもあり、商標登録した商品ではダウ化工株式会社の「ウッドラックパネル」や、プラチナ萬年筆株式会社が提供する糊付きタイプの「ハレパネ」が有名です。弊社で取り扱いのスチレンボードは特殊な耐水紙を採用しており、大気中の水蒸気の変化によって生じる伸縮を抑制することで、パネルの反りを軽減しています。

軽量で加工しやすく、用紙を貼り込みやすい糊付きの商品も多く出回っているため、店舗内の販促POPや短期イベントの看板等に活用されています。軽量であるため送料も安く抑えられる傾向にありますが、衝撃には弱く、特に断面は少しぶつかっただけで潰れてしまうのが難点です。角や隅を保護するには、アルミフレーム等に入れて飾る等の処置を取ります。

厚さは3・5・7mmのバリエーションがありますが、弊社で最も使用されているのは5mm厚のスチレンボードです。あまり薄いと破損もしやすいので、卓上に置くスタンドパネルなら5mm厚、人物等の等身大スタンドパネルに使用する場合は7mm厚をお奨めいたします。
1つずつサイズが異なる等身大パネル
1つずつサイズが異なる等身大パネル

スチレンボードへの印刷方法

スチレンボードで展示会場や店内に掲出するパネルを作成する手段としては、用紙に印刷した後でボードに貼り付ける方法と、直接ボードに印刷する方法があります。

用紙をボードに貼り付ける場合に使われているのが、「ハレパネ®」等の名称で販売されている糊付きパネルです。少部数であれば手貼りでも出来ますが、数量が多い場合やパネルのサイズが大きい場合には、ローラーに通して用紙とパネルを圧着させるドライマウント加工が効率的でしょう。

用紙に印刷してから貼り付けるので工程が多い方法ですが、写真等のグラフィックの色再現においては、印刷適性の高いアートポスト紙にプリントする場合は高品質な仕上がりになります。

UVインクジェットプリンタであれば、貼り付け作業を必要とせず、糊の無い通常のスチレンボードに直接印刷できるため、納期の短縮化が図れます。貼り損じによる再出力のリスクも無いので、すべての内容が異なる展示会での商品説明ボードや、展覧会における作品のキャプション等、小ロット多品種の案件に向いています。
ダイレクトプリントが可能なUVインクジェット印刷機
ダイレクトプリントが可能なUVインクジェット印刷機

見栄えを良くするラミネート加工

スチレンボードに直接プリントするとマットな質感になります。例えば、生鮮食品売場のイメージをパネルに出力する場合、瑞々しさを演出するために光沢感を出した方がよいでしょう。この場合は、表面をポリプロピレン(PP)フィルムでグロスラミネート加工いたします。

一方で、室内に掲出する説明パネルや案内ボード等は、光沢のあるフィルムですと蛍光灯の反射光で可読性が損なわれる可能性がありますので、マット調の艶消しタイプのPPフィルムが適任です。用途をお伝えいただければ、最適な表面加工をご提案いたします。

長期掲出する場合にも、ラミネート加工を推奨いたします。表面を保護し、インクの色褪せを防ぎます。
表面効果を与えるラミネート加工機
表面効果を与えるラミネート加工機
注意点としては、片面のみにラミネート加工した場合、ボードのサイズが大きくなるほど、また、スチレンボードが薄いほど反りやすくなる傾向にあります。反りを軽減するには両面にラミネート加工する方法を取りますが、掲出期間や予算に応じてご判断ください。

スチレンボードの成形方法

パネルのカッティングに関しては、カッティングプロッタを使用する方法と、抜き型を作製して加工する方法があります。角を直角に断裁した矩形タイプが定番ですが、角の潰れが気になる方には角丸加工をお奨めいたします。文字やキャラクターの輪郭に合わせた変形パネルを製作することも可能です。

サイズが大きく、小ロット多品種・多サイズの案件なら、抜き型の作成を必要としないカッティングプロッタが相応しく、同品種でサイズも小さく、ロットが大きい案件なら抜き型を製作しての抜き加工が向いています。弊社の大型デジタルカッティング機であれば、4×8(シハチ)判と呼ばれる2,400×1,200mmの特大サイズのスチレンボードでも、自由な形状でカットが可能です。
自由な形状の吊り下げパネル
自由な形状の吊り下げパネル
スチレンボードは軽くて加工がしやすいのが特長です。スチレンボードのパーツを重ねることによって、立体的なパネルを作成することもできます。下記の写真の切り文字部分は、黒スチレンボードをカッティングプロッタで成形しています。この例ではスチレンボードを2枚重ねて貼り合わせていますが、カルプボードと呼ばれる発泡樹脂製の資材であれば10mm以上の厚い切り文字の製作も可能です。このように、要素を複数のレイヤーに分ける方法を取ることによって、より幅広い表現が可能になります。
文字の部分を立体的にしたパネル
文字の部分を立体的にしたパネル
また、等身大パネル等、大判のボードを製作する場合、運搬が困難であったり、送料が大幅にアップする可能性があります。ボードを半分に折れるような仕様にすることで、配送費用も安くなります。お客様が公共機関を使って持ち運びする際にも楽になるメリットがございます。

弊社ではUVインクジェットプリントによるスチレンボードへの印刷、ラミネート加工およびカッティング加工を1部より受け付けております。スチレンボードへの印刷事例や関連コンテンツをご覧になりたい方は、下記の「スチレンボード印刷」をクリックしてください。

また、社内にデザイナーが常駐しておりますので、お客様のご要望をヒアリングの上でデザインからお引き受けいたします。印刷用のデータが作れないというお客様も、ご相談下さればご対応させていただきます。自由な形状のパネルや立体的なボード等、制作から印刷加工までお任せください。

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